マイケルジャクソンが生前最後にリリースしたアルバム「インヴィンシブル」レビュー

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多大な功績をのこしたマイケルジャクソン。おしまれつつ2009年に他界したあとも数々のアーカイブでファンになる若者もいて、人気はとどまることありません。マイケルジャクソンの曲というとダンスが印象強い人が多いかもしれませんが、歌唱力、曲のクオリティの高さも定評があります。「スリラー」・「ビリージーン」あたりの曲は音楽に関心がない人や洋楽を聞かない人でもダンスパフォーマンスもあわせて知名度は高いと思います。しかし、有名でない曲でも名曲がたくさんあります。

 

 

 

 

マイケルが生前にリリースしたアルバム年表

マイケルは11歳からジャクソン5というグループで活動を始めたころからすでに人気で、ソロ活動に転身して、50歳で亡くなるまでずっと人気を維持していました。アルバムをもっとリリースしている印象ですが、年表をみると思ったより少ないと思いました。それだけ社会現象になるほどの人気で11つのアルバムが大ヒットして、濃い内容になってたのではないでしょうか。

生前最後のアルバム「インヴィンシブル」

他界したあとも未発表曲のアルバムはリリースされましたが、生前最後にリリースされたアルバムは2001年の発売の「インヴィンシブル」です。1991年発売された「デンジャラス」後から訴訟などのトラブルに巻き込まれ、活動も低迷しました。前作『HIStory』から6年のブランクを経て、生前最後となってしまった作品「インヴィンシブル」。マイケルが数々のトラブルに巻き込まれなければ、私たちはもっとたくさん彼の作品に触れれたのでしょうか。。。

当時の流行最先端「ニュー・ジャック・スウィング」

それまでの3作品を続けて手掛けてきたプロデューサーのクインシーに変わり、「デンジャラス」以降、ニュー・ジャック・スウィングの先駆者であるテディ・ライリーロドニー・ジャーキンスなどの若手プロデューサーをむかえています。

 

当時流行していたニュージャックスイングのジャンルを取り入れ、「スリラー」や「スムースクリミナル」などのざっくり言うと80年代感のあるサウンドから新しいサウンドに変わっています。

 

 

本作はこれぞマイケルというエッジのきいた緊張感漂うダンスナンバーとバラードでバランスよく構成されています。マイケルはダンスで有名ですが、ボーカルの実力にも定評があり、バラードも繊細に歌い上げていて、愛に満ち溢れています。

ベンジャミン・ヘルマンセンに捧げられたアルバム

アルバムリリースと同年にノルウェーのオスロネオナチのグループによる刺殺事件がありました。その犠牲者の15歳の少年ベンジャミン・ヘルマンセンにこのアルバムは捧げられました。マイケルが友人の友人にあたる関係だったからです。

ベンジャミン・ヘルマンセンについて→

https://ja.isecosmetic.com/wiki/Murder_of_Benjamin_Hermansen

アルバムのワールドツアーは行われなかった

多くのアーティストはアルバムをリリースするとアルバムに基づいたツアーをします。このアルバムに関しては、ツアーが行われませんでした。その理由は2つ。1つは9.11アメリカ同時多発テロが起きた年だったからです。2つめは、マイケルと音楽レーベルソニーとの対立。マイケルはソニーの経営者を、アフリカ系アメリカ人のアーティストを支持していないのに個人的な利益を考えた「人種差別主義者」であると主張しています。

筆者はこの「インヴィンシブル」を聴いた時、生前最後のアルバムということもありますが、身震いしました。いろいろ感じるものがありましたが、マイケルの集大成という感じがしました。ダンスパフォーマンスが目立つ若いころから、40代になって成熟したマイケルが今まで積んだ経験を投影していると思います。スキルを活かしながら、マイケルならではのコネクションである大物とのコラボ、これだけの地位を築きながらも新しいものにアンテナをはる姿勢が見えます。

 

感銘をうけた筆者がとても選びづらかったですが、このアルバムから特におすすめの曲を選んでみました。

You Rock My World

2001年にシングルカットされた曲です。本アルバム内で一番知名度が高いです。筆者はダンス経験があり、ダンサーとしてはまさに「踊りたくなる曲」です。体力さえあればw一晩中踊り明かしたいようなビートです。

You Are My Life

バラードナンバーから。有名アーティストとのコラボ曲なので、やはり紹介しておきたいと思います。ベビーフェイスとのコラボの曲です。ベビーフェイスの曲のイメージを彷彿される温かい曲調です。一見、接点がなさそうなアーティスト同士ですが、マイケルが優しく歌いあげる感じはいいですね。

ちなみにベビーフェイスの曲の雰囲気はこんな感じです。

Cry

こちらはRケリーが参加してつくられた曲。Rケリーからは「You are not alone」でも楽曲提供をうけて大ヒットしています。Rケリーは有名なRBシンガーで、中でも「I can be I can fly」が有名曲だと思います。この曲でゴスペル調の曲のイメージをもっている人も多いと思いますが、その期待を見事に投影していると思います。マイケルはアルバム「デンジャラス」でも「Will you be there」というゴスペル調の曲を披露して、ゴスペルもとてもいいです。やはり日本人目線でいうと、ゴスペルといえば黒人が本家のイメージがあって、さすが黒人だなと思います。

Rケリーの「I can be I can fly」はこちら

2000 Watts

ダンスナンバーからも選んでみたいと思います。ダンスナンバーの中で一番エッジがきいていて、最強にクール!

Break of Down

バラードナンバーから。80年代風のなつかしさを持ちつつ、都会的な雰囲気が素敵。

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